CodexでWordPressブログを毎日下書き保存する運用を作る

AI・SE仕事術

CodexでWordPressブログを毎日下書き保存する運用を作る

AIでブログ運用を自動化したい。けれど、いきなり公開まで任せるのは少し怖い。これはかなり自然な感覚だと思います。

WordPressにはREST APIがあり、外部ツールから記事を作成したり、カテゴリやタグを設定したりできます。さらにApplication Passwordを使えば、通常の管理画面ログインとは別に、API用の認証情報を用意できます。仕組みとしては便利ですが、便利だからこそ「どこまで任せるか」を先に決めておかないと、ブログ運用が雑になったり、誤って公開してしまったりするリスクがあります。

半農エンジニアラボでは、まず「AIが記事を公開する」のではなく、「AIが下書きを作り、人間が確認してから公開する」運用を基本にしました。毎日7:00にWeb調査と記事案作成、12:00に本文作成とWordPress下書き保存を行う流れです。X投稿についても、投稿文案は作るけれど、実際の投稿は人間確認後にします。

この記事では、Codexを使ってWordPressブログを半自動運用するために、どんな考え方でルールを作り、どこまで自動化し、どこに人間確認を残すべきかを整理します。技術的な話だけでなく、フリーランスSEとしての仕事術、理学療法士的な「無理のない継続」、そして半農ライフのような生活リズムづくりの視点も混ぜて書いていきます。

結論:最初に自動化するべきなのは「公開」ではなく「下書き」

結論から言うと、個人ブログをAIで運用するなら、最初に自動化するべきなのは公開ではありません。まず自動化するべきなのは、調査、記事案作成、本文作成、WordPressへの下書き保存です。

公開やSNS投稿は、読者の目に直接触れる行為です。タイトルに誤解がないか、本文に断定しすぎた表現がないか、他サイトの文章に近すぎないか、収益リンクが不自然ではないか。こうした判断は、少なくとも運用初期には人間が見るべきです。

一方で、調査メモを作る、記事候補を3つ出す、優先度を整理する、本文の初稿を書く、カテゴリやタグを付けて下書き保存する、といった作業はAIに任せやすい領域です。ここを自動化できるだけでも、毎日のブログ運用の負担はかなり軽くなります。

WordPress REST APIの投稿エンドポイントでは、投稿作成時にtitle、content、status、author、excerpt、featured_media、categories、tagsなどの項目を扱えます。statusにはdraftも指定できます。つまり、技術的には「外部スクリプトから下書き記事を作る」ことができます。

半農エンジニアラボでは、この仕組みを使いながら、投稿ステータスを必ずdraftに固定する方針にしています。publish、future、privateは使いません。予約投稿もしません。X投稿もしません。ここを明文化しておくことで、AIに任せる範囲がかなり安全になります。

なぜ7:00と12:00に分けるのか

今回の運用では、1日のタスクを7:00と12:00の2回に分けています。

7:00は調査の時間です。朝の段階では、いきなり5000字の記事を書きません。まずWeb調査を行い、ブログテーマに合う記事案を3つ作ります。それぞれについて、狙う検索キーワード、読者の悩み、構成案、参考URL、収益化導線、独自体験を入れられるポイント、注意点を整理します。

12:00は執筆の時間です。朝に作った候補の中から優先度の高い1本を選び、追加調査をしてから本文を作ります。完成した本文はWordPressに下書き保存します。さらに、アイキャッチ画像案とX投稿文案も作ります。ただし、画像の最終採用やX投稿は人間確認後です。

この2段階に分ける理由は、AIにも人間にも余白を作るためです。朝に調査と候補出しだけをしておくと、昼の時点で「本当にこの記事でよいか」を見直せます。トレンドだけを追った薄い記事になっていないか、半農エンジニアラボの軸から外れていないか、信頼できる情報源があるかを確認できます。

理学療法士の視点で見ると、作業も身体と同じで、一気に負荷をかけすぎると続きません。ブログ運用も同じです。毎日5000字以上の記事を作るなら、朝に全部やろうとするより、調査と執筆を分けたほうが継続しやすい。これはAIのためというより、運用する人間の生活リズムを守る設計でもあります。

WordPress REST APIで下書き保存する基本イメージ

WordPress REST APIを使うと、管理画面を開かなくても記事データを送れます。今回の運用では、PowerShellスクリプトからWordPressに接続し、記事本文ファイルを読み込み、タイトル、本文、ステータス、カテゴリ、タグなどを送ります。

重要なのは、投稿データのstatusを必ずdraftにすることです。WordPress側では投稿ステータスとしてpublish、future、draft、pending、privateなどが扱えますが、このプロジェクトではdraft以外を使いません。スクリプト側でも、draft以外なら拒否するようにしておくと安心です。

また、カテゴリを未分類に落とさないことも大事です。半農エンジニアラボでは、基本カテゴリとして「AI・SE仕事術」「デスクワーカーの身体ケア」「半農・家庭菜園」「フリーランス生活」「実験ログ」を用意しています。記事テーマに合わせてカテゴリIDを対応表で管理し、迷った場合は勝手に未分類で保存せず相談する方針です。

タグは3〜8個程度に抑えます。タグを増やしすぎると管理が雑になりますし、読者にとっても分類の意味が薄くなります。今回のような記事であれば、WordPress、Codex、AI活用、ブログ自動化、SE仕事術あたりが自然です。

Application Passwordは「API用の鍵」として扱う

WordPressのApplication Passwordは、WordPress APIに対して認証付きリクエストを行うための仕組みです。通常のログインパスワードをスクリプトに使い回すのではなく、アプリケーションごとに発行したパスワードを使えるのが利点です。

ただし、Application Passwordも秘密情報です。リポジトリに書いてはいけません。README、AGENTS.md、docs配下、スクリプト内に直書きしない。扱うなら.envや環境変数に入れる。これはかなり重要です。

半農エンジニアラボでは、最低限の環境変数としてWP_BASE_URL、WP_USERNAME、WP_APP_PASSWORD、WP_DEFAULT_AUTHOR_ID、WP_DEFAULT_CATEGORY_IDなどを想定しています。実際の値は.envに置き、.gitignoreでコミット対象から外します。

ここを守ることで、リポジトリを育てながらも秘密情報を漏らしにくくなります。個人ブログの自動化では、記事本文そのものよりも、認証情報の扱いのほうが事故になりやすいかもしれません。だから最初にルール化しておく価値があります。

Codexに任せる作業と、人間が確認する作業

AI運用で大事なのは、「AIに任せるか、人間がやるか」を作業単位で分けることです。

Codexに任せやすい作業は、調査候補の整理、記事案の作成、構成案の作成、本文初稿、HTML整形、WordPress下書き保存、X投稿文案、チェックリスト作成です。こうした作業は、ルールが明確で、成果物を人間が後から確認できます。

一方で、人間が確認すべき作業は、記事テーマの最終判断、医療・健康・農薬・税金・法律などの慎重分野の表現、実体験の正確性、公開判断、X投稿判断、収益リンクの最終判断です。

特に半農エンジニアラボは、SE、理学療法士、農という複数の領域をまたぎます。デスクワーカーの身体ケアを書く場合、医療的な断定を避ける必要があります。家庭菜園で農薬や害虫対策を書く場合、ラベルや公的機関、メーカー公式情報を確認する必要があります。フリーランス生活で税金を書く場合、国税庁などの情報を確認し、個別判断を断定しない必要があります。

つまり、AIに全部任せるのではなく、AIが「毎日の土台」を作り、人間が「公開前の責任ある判断」をする。この分担が現実的です。

コストを抑えるなら、毎回フルパワーで走らせない

自動化するときに気になるのが、CodexやAIの使用量です。毎日長文記事を作るなら、何も考えずに毎回フルの調査、フルの執筆、フルの修正を行うと、時間もコストも増えます。

コストを抑えるには、まず作業を分割するのが効果的です。7:00の調査では、いきなり本文を書かず、記事案3つと参考URLだけに絞ります。12:00の執筆では、朝の調査メモを再利用します。毎回ゼロから考え直さないようにするだけで、無駄が減ります。

次に、テンプレートを使います。記事構成、調査メモ、X投稿文案、完了報告の型を決めておくと、Codexが毎回迷わず作業できます。これは人間の作業でも同じです。型があると、考えるべきところに集中できます。

さらに、チェックをスクリプト化します。文字数、参考URLの有無、カテゴリ設定、禁止ステータス、強すぎる表現の一部などは、人間が毎回目で追うより、先に機械で確認したほうが楽です。もちろん機械チェックだけで品質が保証されるわけではありませんが、明らかなミスを減らすには十分役立ちます。

もう一つ大事なのは、毎日すべてを完璧にしようとしないことです。記事の初稿を下書き保存するところまでを自動化し、公開前のリライトは別作業にする。アイキャッチ画像も、最初はプロンプト案までにして、必要な記事だけ生成する。こういう段階的な運用にすると、コストも心理的負担も下がります。

SE視点:自動化は「事故らない設計」から始める

SE視点で見ると、このブログ運用は小さな業務システムです。入力はWeb調査と前提資料、処理は記事案作成と本文生成、出力はWordPress下書き、X投稿文案、ログです。

業務システムとして考えるなら、最初に作るべきなのは華やかな自動投稿ではなく、事故らない設計です。具体的には、秘密情報を.envに分離する、投稿ステータスをdraftに固定する、カテゴリID対応表を持つ、実行ログを残す、チェックリストを用意する、エラー時は止める、という部分です。

今回のプロジェクトでは、AGENTS.mdに絶対ルールを書き、docs配下に前提資料を分け、カテゴリ対応表をJSONで持ち、WordPress下書き保存スクリプトを用意しました。これは大げさに見えるかもしれませんが、毎日運用するなら、こうした地味な土台が効いてきます。

特に「チャットが変わっても前提が崩れない」ことは重要です。AIとの作業は、会話の流れに依存しがちです。だから、プロジェクトのルールをファイルに残しておき、作業前に必ず読む。これだけで、毎回の判断ブレを減らせます。

PT視点:続く運用は身体にやさしい

理学療法士の視点をブログ運用に持ち込むなら、「続けられる負荷かどうか」を見ます。

毎日ブログを更新したいと思っても、すべてを手作業でやると疲れます。調査、構成、本文、画像、WordPress投稿、SNS告知。これを毎日ひとりでやろうとすると、どこかで止まります。特にフリーランスSEは本業の作業時間も長くなりやすく、デスクワークによる身体の負担もあります。

だから、AIで自動化する目的は「楽をして雑に増やす」ことではなく、「人間の負荷を適切に下げる」ことだと考えています。朝に調査だけ、昼に本文だけ。公開は人間確認後。こうしてタスクを分けると、作業姿勢も整えやすくなります。

たとえば、朝の7:00に調査タスクを走らせている間に、人間は朝食や畑の様子を見る。12:00に本文が下書き化されたら、午後や夜に確認する。AIのために生活を詰め込むのではなく、生活のリズムにAIを合わせる。この考え方は、半農エンジニアラボらしい運用だと思います。

農・生活視点:毎日少しずつ積む仕組みにする

家庭菜園や畑作業は、一度に全部やるより、毎日少しずつ見るほうがうまくいきます。水やり、草の確認、虫の確認、収穫のタイミング。小さな観察の積み重ねが大事です。

ブログ運用も似ています。月に一度だけ大量に記事を書くより、毎日少しずつ調査し、下書きを積み上げたほうが、サイトの方向性を調整しやすくなります。昨日の記事で足りなかった視点を今日補う。読者の反応を見て次のテーマを変える。実験ログとして残す。こういう育て方ができます。

半農エンジニアラボでは、AI・SE仕事術、デスクワーカーの身体ケア、半農・家庭菜園、フリーランス生活、実験ログというカテゴリを用意しています。毎日ひとつのカテゴリだけを伸ばすのではなく、生活全体を少しずつ整えるように記事を増やしていくイメージです。

その意味で、WordPress下書き保存は「種まき」に近いです。公開は収穫ではなく、もう少し後の作業です。下書きが増えれば、あとから見直して、公開できるもの、リライトが必要なもの、保留するものに分けられます。最初から完璧な公開記事を狙うより、まず良い下書きを育てるほうが現実的です。

実験ログ:今回作った運用の流れ

今回のデモでは、次のような流れで運用を試しています。

  1. AGENTS.mdとdocs配下の前提資料を読む
  2. Web調査でWordPress REST API、Application Password、Codex関連の公式情報を確認する
  3. 7:00調査メモを作る
  4. 記事案を3つ作る
  5. 優先記事を1つ選ぶ
  6. 5000字以上の本文をHTML形式で作る
  7. 記事チェックを行う
  8. WordPressへdraftとして下書き保存する
  9. X投稿文案を3パターン作る
  10. 人間に確認してほしい点を報告する

この流れを毎回ゼロから考えると大変ですが、テンプレートとスクリプトにしておけば、次回からはかなり軽くなります。朝に調査メモ、昼に本文、最後にチェックと保存。この型があるだけで、運用が「気合い」から「手順」に変わります。

もちろん、まだ改善点はあります。たとえば、検索需要の調査をどこまで自動化するか。アイキャッチ画像を毎回生成するか。WordPressのメタディスクリプションや内部リンクをどう扱うか。公開前レビューをどのチェックリストで行うか。こうした点は、実際に数本下書きを作りながら調整していくのがよさそうです。

注意点:自動化しても責任は消えない

AIでブログ運用を自動化しても、記事の責任は消えません。むしろ、毎日記事が作れるようになるほど、チェックの仕組みが重要になります。

特に、医療・健康、農薬、税金、法律に関する内容は慎重に扱う必要があります。理学療法士目線の身体ケアを書く場合でも、診断や治療効果を断定しない。家庭菜園で農薬を扱う場合は、製品ラベルや公式情報を確認する。フリーランスの税金を書く場合は、国税庁などの公的情報を確認し、個別判断は専門家に相談する。このあたりは、AI任せにしないほうがよい部分です。

また、他サイトの文章をそのままコピーしないことも重要です。複数の情報源を確認し、そこから自分の運用や体験に引き寄せて書く。半農エンジニアラボでは、単なる情報まとめではなく、SE、PT、農の3つの視点を組み合わせた実験記録として記事を作る方針です。

収益化導線は自然な場所にだけ置く

ブログを運用する以上、収益化も考えます。ただし、収益化導線は記事内容と自然につながる場合だけにします。

今回の記事で自然につながるのは、レンタルサーバー、WordPressテーマ、AIツール、開発支援ツールあたりです。たとえば、WordPressブログを始める人向けにサーバーやテーマを紹介する。AIで下書き作成を効率化したい人に、AIツールの選び方を紹介する。こうした導線なら、読者の悩みとつながります。

一方で、関係のない商品を無理に入れる必要はありません。健康不安を煽る商品、収益性を断定する副業商材、記事内容と無関係な広告は避けます。ブログの信頼は、短期的なクリックより大事です。

まずは「毎日1本の良い下書き」を目標にする

半農エンジニアラボの自動化は、最初から完全自動メディアを目指すものではありません。まずは、毎日1本の良い下書きを作ることを目標にします。

良い下書きとは、文字数だけが多い記事ではありません。読者の悩みが明確で、参考URLが残っていて、カテゴリとタグが整理され、本文に大きなリスクがなく、公開前に人間が確認しやすい記事です。

この状態までAIが持ってきてくれれば、人間の作業はかなり楽になります。ゼロから書くのではなく、下書きを読む、直す、体験を足す、公開判断をする。これは現実的です。

フリーランスSEとして働きながら、身体を整え、畑も続け、ブログも育てる。全部を気合いでやるのは大変です。だからこそ、仕組みを作る。CodexとWordPress REST APIは、そのための道具として使えます。

まとめ

CodexでWordPressブログを半自動運用するなら、最初に目指すべきは公開の自動化ではなく、下書き作成の自動化です。

7:00に調査と記事案作成、12:00に本文作成とWordPress下書き保存。投稿ステータスは必ずdraft。X投稿は文案まで。秘密情報は.envや環境変数で管理し、リポジトリに直書きしない。医療・農薬・税金・法律など慎重なテーマは、信頼できる情報源を確認し、迷ったら相談する。

このくらいルールをはっきりさせておくと、AIを使ったブログ運用はかなり現実的になります。毎日全部を人間が抱えるのではなく、AIに下ごしらえを任せ、人間は判断と体験の追加に集中する。半農エンジニアラボでは、この形を実験しながら育てていきます。

次にやるなら、今回のデモ下書きを人間が確認し、公開できる記事にするためのリライト観点を整理します。タイトル、導入、実体験、内部リンク、アイキャッチ画像、収益化導線。このあたりを1本ずつ整えていくと、単なる自動生成記事ではなく、このブログらしい記事に育っていくはずです。

参考URL